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奥成達資料室blog版

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2007年 02月 03日

やまびこ(葉山エコーハイツ 2007春)

やまびこ(葉山エコーハイツ 2007春)
なつかしの遊び図鑑 とんとんずもう 文・奥成達 イラスト・ながたはるみ
 相撲人気がイマイチという話をよく聞くが、それよりも、いま相撲をとっている子どもの姿を見たことがない。
 昔はちょっとした空き地があるとすぐに円を描いて土俵にして相撲をとった。
 学校の砂場はもちろん、休み時間は廊下に出てプロレスごっこか相撲で沸いた。みんなひいきの力士がいて、当時はラジオの中継だったはずなのに、相撲のきまり手もよく知っていた。
 トントンずもうは、画用紙と空き箱が一つあればすぐつくれるので、わが家では兄弟四人、それぞれ部屋別に力士をそろえ、星取表もちゃんとつけて優勝を争った。
 同じ形で切り抜いた紙の力士のはずなのに、どういうわけか強い弱いが出てくるところが面白い。
 背中に「千代乃山」とか「栃錦」とか書いておくと、さらに勝負は盛りあがった。
 お父さんと子どもで、トントンずもうを楽しんでもらいたい。そして、実際に庭先に出て子どもと相撲をとってみてもらいたいとも思う。
 トントンずもうは、マツ葉を集めて胴体と両手をつくって組み合わせる草花あそびにもあった。それほど昔は相撲が人気だったのだろう。


by 4-kama | 2007-02-03 19:07 | 雑誌登場編


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