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2005年 03月 29日

『瞑想術入門』

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『瞑想術入門』山田孝男 影山勲 奥成達 共著 大陸書房 昭和49 カバー・イラスト 横尾忠則 本文イラスト・ながたはるみ

古本屋かヤフオクか。いったいどこのウェブサイトから古本を買ったのか、わからなくなるというか全く気にしなくなってしまった。嫌な傾向。でもそれくらい、どこのサイトもしっかりしているということ。本の状態もやりとりも、なにもかも問題ない。ときに過剰な同封物に驚くが、それ以外はあまりにスマートなので、記憶に残らない。

そんななか、驚きましたのがこの本。前述のようなことですからたぶん「書き込みあり」ってきちんと書いてあったけどわたしが忘れただけなんでしょう。とはいえ、赤に黒の鉛筆にボールペンに赤マジックにみごとな書き込み。しみも。
中学時代の友、ユキヒコ君を思い出しました。彼は勉強熱心でだいじなところにマーカーで線をひいていたのですが、どの教科書も全部に線がひいてあったので人気者でした。それに比べれば、赤と黒の二色に限定されたあたりはストイックだ。

たとえば。

 すなわち「超意識」は、本能と同じく自我感情を離れているが

の全体に赤鉛筆で線。

 「超意識」は、本能と同じく自我感情を離れている

にえんぴつの線。

 超

の字にえんぴつで、○。

さらに、そのページの上部アキにえんぴつでしたためたが消された跡。

三版で昭和53年です。どこのだれが神妙に通読されたのか知らないけれど、やがて筆跡鑑定とか残された鉛筆成分の分析とか重ねるうちに、わが国の瞑想術の一般化の歴史の驚くべき一幕が明らかにされるかもしれません、ので、奥成達資料室蔵書といたします。
ご参考までに、所有者は、九つあるチャクラのうち、マニプーラ・チャクラにエンピツ下線をひくという傾向のかたで、○印は占有、魂、臍、解脱、妨害、意志といった一〜二文字の漢字羅列に多くみられます。

■参考:bookbar4/奥成達資料室

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by 4-kama | 2005-03-29 19:53
2005年 03月 27日

北園克衛『郷土詩論』を読む(38)

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「gui」vol.27 no.74 April 2005 (もくじはこちらからどうぞ)

p182) 奥成達 北園克衛『郷土詩論』を読む(38)

新倉俊一『詩人の世紀ー西脇順三郎とエズラ・パウンド』(みすず書房 2003)を「ミッドナイト・プレス」21号(2003)で評した八木幹夫の、西脇の『馥郁タル火夫ヨ』を正当に評価し得たのは春山行夫ではなく萩原朔太郎だった、という記述について。”正当に評価し得た”というハンダンを述べる姿勢を追究。
客観的にそれを確かめるべく、春山行夫「”超現実主義詩論”を読んで」(『詩の研究』厚生閣 1931.2)を、ついで、神原泰「超現実主義の没落」(1930.6)、西脇順三郎「シュルレアリスム批判」(『シュルレアリスム文学』天人社 1930.11)、鶴岡善久「瀧口修造の死・以後」(『シュルリアリスムの展開』思潮社 1981.5.1)、井原秀治「覚書」(『分裂機械』5号 1998.12)を引く。
……戦前か戦中か、戦後に生まれたか、という世代間のズレが、一篇の詩や詩論に対しても、ある時大きく影響し、のしかかってくるのは当然のことだし、やはりどうしてもやむを得ないことなのだろう。
しかし、それをなんとか無理矢理にでも対話し合い、埋め合うことができるようになっていくためには、それぞれの”思想””体験””歴史”の熱気からのみいつも一方的に出発し合うのではなく、それぞれのお互いの時差を離れた詩作の”方法論”についてももっと互いに討議し合うことが出来るようになれば、それが一番望ましいのではないだろうか。……

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by 4-kama | 2005-03-27 18:01 |
2005年 03月 25日

『駄菓子屋図鑑』

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文:奥成達 絵:ながたはるみ 『駄菓子屋図鑑』 ちくま文庫 2003

が、千葉県佐倉市のDIC系川村記念美術館のギフトショップ「プロムナード」に山積み。聞けば、佐倉の駄菓子を売っているので関連販売とのこと。駄菓子本多々あれど、これだけを扱う"覚悟"がよろしい。

奥成達資料室/昭和なつかし関係
bookbar4楽天ブックス/『駄菓子屋図鑑』
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by 4-kama | 2005-03-25 19:21 | 昭和なつかし関係
2005年 03月 24日

『風雲ジャズ帖』

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山下洋輔『風雲ジャズ帖』 音楽之友社 1975

ブックデザイン 菊地信義+清水敬啓 表紙・扉写真 ニコン植村式超高速度カメラによるライフル銃発射時の銃口写真 第3部ジャズ対談写真 放電時に発生する音波の伝播 見返し・本文写真 岸本晋吾

P54)
大阪出身のSF作家筒井康隆さんが大金を持って「ピット・イン」にやってきた。……演奏後、パロディ漫画家の長谷邦夫さん「東京二十五時」編集長の奥成達さんなどと徒党を組んで飲み廻る。途中新宿の裏町のおっかない所で、奥成さんが急に、七種類のビッコの歩き方、というのを始めたり(この人は昔、さがし屋あら坊という芸名で素人寄席で活躍した)、筒井さんが、「さあ今晩は皆でここに泊まろう」といっていきなりつれ込み旅館のドアを開けたりするたびに、おれは飛んで逃げた。……

P127)
七一年初夏ー「ピット・イン」で演奏を終わり、パンツをはき替えていると、錦利弘の弟みたいな顔をしたゲジゲジ眉毛のアンチャンが、奥成達さんと一緒にはいってきた。非常に興奮していて、ドスのきいたシワガレ声でやたらと喋りまくる。「すごい! すごい! この演奏は地球一個分の重みがある」などと、あまり容貌に似合わない言葉をはいたりする(後で知ったのだが、彼は詩人になろうとして東京に出て来たのだ)。奥成さんが、三上寛という歌い手だと紹介してくれた。……

P129)
「三上寛と山下トリオの記念写真」というキャプションの写真に、奥成達とながたはるみも映っている。

1982年、文庫化。
山下洋輔『風雲ジャズ帖』 徳間文庫 1982

p316)解説ーー山下洋輔一卵生双生児説? 相倉久人
 最後に、本書のオリジナル版にまつわる話題をひとつーー。……その箱(レコードでいえばジャケット)についている通称”オビ”(腰巻ともいう)が、当時雑誌『面白半分』がやっていた「腰巻文学大賞」にノミネートされ、大賞こそ逸したが、佳作に入選した。同誌に掲載されたその腰巻写真(?)には、虫めがねでかろうじて読める十行前後のコピーが移っているが、これはぼくの作。ただしこの賞の対象は、オビと制作した編集者とアート・ディレクターということになっていて、ぼく自身はなんの栄誉も受けていない。癪だから、そのコピーをここに再録してしめくくることにする。
”山下洋輔が鍵盤をたたくと、鉛の活字がたちまちしなやかな肉体を獲得して、いっきに暴れだす。その乱れ打ちは、スモッグただよう都会の夜に、とつじょ砂をまいて竜巻きが現れたように豪放で力強い。ジャズの楽しさがスウィング感にあるとすれば、これらの文章の魅力もまた、その行間を流れる独特のスウィング感にあるといえよう。”


■奥成達資料室/「面白半分」
YOSUKE YAMASHITA OFFICIAL WEB SITE
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by 4-kama | 2005-03-24 19:23 | 書籍ウェブ登場編
2005年 03月 23日

『新宿ピットイン』

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相倉久人監修 ピットイン20年史編纂委員会編『新宿ピットイン』 晶文社1985

ピットインと永遠に
 エルヴィン・ジョーンズ
新宿・ジャズエイジ
 相倉久人/渡辺貞夫/山下洋輔/森山威男/坂田明/小山彰太/中村誠一
ピットイン史年表 1965-1985
ライヴ・アット・ピットイン
 日野皓正/渡辺香津美/ジョージ大塚/本田竹曠/峰厚介/山岸潤史
 今田勝/吉沢元治/井野信義/本田俊之/井上敬三/鈴木宏昌
 渡辺文男/紙上理/近藤等則/板橋文夫/浅川マキ/辛島文雄
 梅津和時/翠川敬基/古澤良治郎/向井滋春/桜井修一/菊地昭紀
新宿・ジャズ・若者
 内田修/秋山太郎/中平穂積/唐十郎/副島輝人/殿山泰司
 奥成達/池上比沙之/中原仁
あとがき
 佐藤良武


p213) ジャズがあって、新宿があって……
    鼎談 奥成達 池上比沙之 中原仁 

奥成 カシオペアにスクェア、ほとんど同じですよね。あのへんに任したりしちゃ絶対いけないよ。あれ、やっぱり新宿の感じしないもん。
池上 あのへんは六本木でしょう。
中原 あのへんは、もう町じゃないね。部屋の中だね、そういう音楽の拠点っていうのは。……
奥成 まあ、どこでもいいんだろうね。それとエンドレスでかけとく分には気持がいいもんね。
池上 なんでわざわざステージでやるのかねぇ。……
奥成 環境音楽の一種だね、あれは(笑)。……音楽がBGM化しちゃってるんだ。それと、みんなイイ子になっちゃったね、ミュージシャンが。……デタラメに飲むとかもみんなしなくなっちゃったし。
池上 せっかく、デタラメができるような町に来てるのにね(笑)。
奥成 もうちょっとミュージシャンがカッコよくないと、ジャズ・ファンも増えないよ。風俗的にじゃなくてさ、もっと生活者としてもカッコイイ人ね。これからのピットインは、そういう人しか出さないようにしちゃおう。それがジャズを救う唯一の方法だ。ハハハハ。怒られちゃいそうだな。


奥成達資料室/ジャズ関係
新宿ピットイン
坂田明オフィシャルサイト
ジャズ関連本も豊富な古書屋あなもん
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by 4-kama | 2005-03-23 12:51 | ジャズ批評
2005年 03月 21日

nusic books

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beach hut on the blog /2005.3.10のエントリーより、奥成さんが本について話すラジオ番組「nusic books」の第一回目の収録が完了、吉田仁さんの『葉山日記』から殿山泰司『JAMJAM日記』など、日記本特集とのことです。オンエアはいつかな。どの局(*1)かな。

奥成達資料室/『葉山日記』

*1 三浦半島の葉山地域を話題にしたネットラジオ局、"nusic"だそうです。「オアシス音楽史」が抜群におもしろい。>hi-roさんどうもです。(3/22追記)
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by 4-kama | 2005-03-21 14:17
2005年 03月 19日

ぼくたちには植草さんが必要なんだ

紀伊國屋書店ウェブサイト/じんぶんや/第六講 ぼくたちには植草さんが必要なんだ。にて以下など紹介。

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『i‐feel no.31 (特集:新宿のイコンたち 60'S) 』 紀伊國屋書店
『みんながジャズに明け暮れた—私家版・日本ジャズ史』 奥成達/三一書房
『深夜酒場でフリ−セッション』 奥成達/晶文社
『僕たちの70年代 』 高平哲郎/晶文社
『植草さんについて知っていることを話そう』 高平哲郎/晶文社
『QUICK JAPAN#41 WE LOVE TAMORI』 太田出版
『ジャズ武芸帳 山下洋輔エッセイコレクション1』  山下洋輔/晶文社
『へらさけ犯科帳 山下洋輔エッセイコレクション3』 山下洋輔/晶文社

図版は同サイトより、晶文社営業部・高橋千代さんによるイラスト。
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by 4-kama | 2005-03-19 11:42
2005年 03月 01日

『ifeel』

『ifeel』31号 特集「新宿のイコンたち 60`s」
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対談:白石かずこ×奥成達
 街、ジャズ、ファッション 60年代、私たちはこうして新宿とつきあっていた
  「破壊せよ」と言ったのはジャズだった
  新宿のふところの深さ
  時代の先端を支えた街
  おもしろがり屋がたくさんいた
  置き去りにされる恐怖
  時代の躾
  [KEYWORD]
  [1960年代「新宿」年表] 
(『ifeel』もくじより)


紀伊國屋書店/i feel
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by 4-kama | 2005-03-01 19:47 | 雑誌登場編
2005年 03月 01日

『植草さんについて知っていることを話そう』

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高平哲郎『植草さんについて知っていることを話そう』  晶文社2005

【話す人】
石川次郎 磯田秀人 伊藤八十八 大岡玲 奥成達 片岡義男 来生えつこ 瀬戸俊一 谷川賢作 タモリ 津野海太郎 坪内祐三 内藤陳 中平穂積 野田秀樹 日野晧正 平野甲賀 森田芳光 矢崎泰久 矢吹申彦 山下洋輔 山本容子 渡辺和博 渡辺貞夫 和田誠

p145)ジャンルというカテゴリーはなかった 奥成達

 奥成さんは磯田さんに紹介された。71年だった。六本木のハンバーガーインを曲がった墓地のほうにあった民家に「異魔人」の表札があった。なかでは暗くてむさ苦しい男性が四人ほど、もくもくと原稿を書いたりレイアウトをしていた。そのなかで妙に
明るく調子がいい感じがしたのが奥成るさんだった。……奥成さんとの遊びとも仕事ともつかない仕事が好きだった。……


晶文社/『植草さんについて知っていることを話そう』
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by 4-kama | 2005-03-01 19:39 | 書籍ウェブ登場編
2005年 03月 01日

奥成達資料室blog版スタート

2001年よりスタートしました奥成達資料室、2005年より新規追加資料についてはこちらから情報公開しています。奥成達資料室は、奥成達氏ご本人が運営しているものではありません。奥成氏にご了解いただいたうえで、四釜裕子が整理と公開を続けているものです。設立経緯や主旨は奥成達資料室からご覧ください。
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by 4-kama | 2005-03-01 19:14 | ごあいさつ