奥成達資料室blog版

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カテゴリ:詩( 49 )


2008年 09月 15日

「gui」84

「gui」84に、「北園克衛『郷土詩論』を読む(48)」 奥成達
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by 4-kama | 2008-09-15 17:34 |
2007年 10月 08日

「時間」第10巻第5号

c0069542_195566.gif「時間」
1959.5
表紙絵:田畔照久
題字:金田新治郎
カット:田畔照久

編集兼発行人:田畔康雅
印刷:「時間」印刷所
発行所:時間社

p33)準同人作品
走っていった男  他一篇   奥成達

流れるような街路の角で、風がたたずんで泣いていた。

男が、きなくてもよいようなシャツを着て、まるで転ぶように走っていったのが、それは全く風のようであった、と、風は泣きじゃくりながら私に語った。

「ファニイ・フェイス」

鏡をみていたら、可笑しな女が笑いころげている。自分が写っているのか、と、思って鏡を手に入れてみたが、手ばかりでなく、体まで入ってしまって、慌てているうちに、その可笑しな女に手を齧られてしまった。

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by 4-kama | 2007-10-08 14:02 |
2007年 10月 08日

「時間」第10巻第4号

c0069542_1913878.gif「時間」
1958.4
表紙絵:田畔照久
題字:金田新治郎
カット:田畔照久

編集兼発行人:田畔康雅
印刷:「時間」印刷所
発行所:時間社

p25)準同人作品
星干し  奥成達

たくさんのアパートの窓に
星が
ひっかかつている?
これから虫にくわれぬように、ホコリをはたいて星干しを始めましょう。

星々たちは
アッ とか
ハッ とか思って 動いてみると
窓は しまっていて外に出られない!と
ようやく這い出すと
アパート中の電燈がきえて
耳をすますと
足の裏から干しあがってきた
ようだ

一同は肩の冷えるのを気にしだして
舌をだしてふるえていた

あごが星
のようだ。

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by 4-kama | 2007-10-08 13:57 |
2007年 10月 08日

「時間」第9巻第12号

c0069542_19192533.gif「時間」
1958.12
表紙絵:田畔照久
題字:金田新治郎
カット:田畔照久

編集兼発行人:田畔康雅
印刷:「時間」印刷所
発行所:時間社

p28)準同人作品
塔りやんせ  奥成達

棒んと位置する
鹿たがない匂い
薄っぺらな
のように
塔立する
きいろい
溶けかかった
無人島のような
女のカンガルウを
考える

外から窓を見ている
ランニングシャツのキリスト殿

棒は
突然つみきで
影のむこうで
心臓をくすぐられていた。



<評>
熊倉浩一郎「水車について」
……奥成:水車の比喩はこういう比喩しかないんじゃないですか。……
(第96回東京研究会(1958.10.26 明石にて)に参加した奥成の発言)


*「塔りやんせ」の作品の最後の「よ」に、鉛筆で薄く×印がしてある。奥成達によるものなのか、どうか。(資料室記)
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by 4-kama | 2007-10-08 13:49 |
2007年 10月 08日

「時間」第9巻第6号

c0069542_19214863.gif「時間」
1958.6
表紙絵:田畔照久
カット:田畔照久、飯能次夫

編集兼発行人:田畔康雅
印刷:「時間」印刷所
発行所:時間社

p22)準同人作品
道  奥成達

指図どおりの道を
私は歩いているつもりである。

本当は
けっして手本どおりには歩きませんと
など、言いたかった

とてもだった。

けれど。

<評>奥成達の「機関車」(未掲載)
盛合:「機関車」の姿を描写しているのは、一応うまいと思ったが「走り出し、走るうちに」から機関車に自分の気持ちを挿入して「機関車」を出そうとするところは、弱いような気がする。
菊田:同感だ。つまり書き出しの「いやあな朝がくる」というのは機関車の気持ちなのだろうね。
北川:機関車とは関係のない作者の主観だろう。
盛合:最後に「再び朝が…」とあります。
北川:だから作者の主観の朝だ。作者の主観で統一したらよかったと思う。
奥成:「いやあな朝がくる」というのは自分の気持ちです。

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by 4-kama | 2007-10-08 13:44 |
2007年 10月 08日

「時間」第9巻第2号

c0069542_1927212.gif「時間」
1958.2
表紙絵:田畔照久
カット:田畔照久、飯能次夫

編集兼発行人:田畔忠彦
印刷:「時間」印刷所
発行所:時間社

p25)準同人作品
角  奥成達

生れでようとする子供と死人とが、バッタリ角で出会った。

溌剌とした顔の死人が、子供をなぐさめている。

<評>
藤富:この人は中学生ですよ。書く感覚がいいでしょう。
盛合:前にはその感覚の大脆さに当たりはずれがあったんだが。
影山:しかしうまいね。

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by 4-kama | 2007-10-08 13:28 |
2007年 10月 08日

「時間」第9巻第5号

c0069542_1925042.gif「時間」
1958.5
表紙絵:田畔照久
カット:田畔照久、飯能次夫

編集兼発行人:田畔康雅
印刷:「時間」印刷所
発行所:時間社

p23)準同人作品
空  奥成達

子供は空を美しいものだとは思わない
が、何年かたつと、その子供は空が美しいものだと信じるようになる。

いつか、それを自分の子供にまで言いきかせている。


*奥成達が記したと思われる鉛筆書きが残っている。
殿内芳樹の「冬の魚」に○印、喜谷繁暉の「母」のなかの数行に、”いらない”、越一人の「川のながれ」のなかの言葉に”つかい方がよくない”、菊地勝彦の「森」に○印、西原邦子の「車軸について」に”姿勢が強い”、村上克己の「五月の手紙」に”アリキタリ”、”シャれているがこの発想はコクトウの詩にある”、樫村健の「砂時計」に”カフカの世界がでていない”……(資料室記)
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by 4-kama | 2007-10-08 13:28 |
2007年 10月 08日

「現代詩入門」vol.3 no.7

c0069542_19341168.gif「現代詩入門」
1957.7
北川冬彦編集
表紙デザイン:金田新治郎
カット:田畔忠彦

編集兼発行人:田畔忠彦
印刷人:馬場菊雄
発行所:時間社

P44) Pousse 芽 
選者:北川冬彦、櫻井勝美、藤富保男、盛合要道

<短詩>
悔恨  奥成達  東京

天井に僕がいて
その僕が僕をどなりつける。

<評>
今迄の君の作品は具体的だったところのおもしろさが目立った。しかし、次第に自己の殻を作ろうとする意識があるようだ。その過渡期の作品のように思える。<僕>が堂々めぐりになりそうな、おもしろさは注目したい。

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by 4-kama | 2007-10-08 13:02 |
2007年 10月 08日

「現代詩入門」vol.3 no.2

c0069542_19365071.gif「現代詩入門」
1957.2
北川冬彦編集

編集兼発行人:田畔忠彦
印刷人:馬場菊雄
発行所:時間社

P52) Pousse 芽 
選者:北川冬彦、櫻井勝美、藤富保男、大河原巌、盛合要道

 <短詩>
雨もり  奥成達   東京

みつめていると、
穴から
無数に私の眼玉が落下する。

<評>
君の詩は焦点をぴたりと射ていて、読んでいて、まことに痛快だ。この詩を君は無意識で書いたのかも知れないが、<私の眼玉>の<私の>に君の強い個性から生まれる主張を感じる。「夜行列車1」も秀れていた。どちらも出したい作品だ。

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by 4-kama | 2007-10-08 12:52 |
2007年 08月 20日

「新人類学」NEW ANTHROPOLOGY 2 autumn1961

編集:奥成英輔
発行所:新人類学社
昭和36年10月1日発行
¥50

Editor in Chief : Okunari Hidesuke
Published by New Anthropolical Society
Single Copy ¥50,- abroad 50 cents
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Essay ・ 
見えない人  藤富保男
チエーザレ・パヴェーゼとその時代  井出正隆
Poem ・
農学  奥成達
空をかぶる男  白石かずこ
燃え殻  伊林俊延
老人の死  福沢道生
訣別  清水つね子
詩4つ  浦田康子
*****  村上史子
Fiction ・
かわいそうな女  長谷邦夫
国道で夕焼けを拾った話  松原元信
仏陀のささやき(2)  奥成英輔
A HOT HOUSE
編集後記

写真:鳥居良禅
カット:伊藤朝彦
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by 4-kama | 2007-08-20 17:30 |