2007年 08月 19日

『さよなら! セブンティーズ』

c0069542_17404165.jpgサエキけんぞう  クリタ舎  2007.2.28

p149)
全冷中とうわさのチャンネル
……山下洋輔をはじめとする、その周辺の人脈は新宿の「ジャックと豆の木」というスナックに集合していた。そうした状況は、筒井康隆責任編集の『面白半分』という雑誌に詳細に書いてあった。渋谷の百軒店にはちみつぱいを訪ねた僕も、さすがに新宿の「ジャックと豆の木」に顔を出す勇気はなかった。
……「第一回冷し中華祭り」が有楽町の読売ホールで行われた。この会合は、この一派にとっての「はっぴいえんど ラストタイム・アラウンド」にあたるものではないか? と今では思える。……演劇でもコンサートでもミュージカルでもない。とりとめもないバラエティなのだが底抜けに面白い。顎がはずれたような世界。これこそが、現在の「サブカル」といわれるものの源流ではないか? と思える。
 浪人年度の最初の日をこのショウで迎えた僕は「ああ、面白すぎる。こんなスゴイ集団を、僕ら世代は作れるのだろうか?」と自問した。どうせ生まれてきたなら、こんな雰囲気で一生を過ごしたいと思った。
……僕はその後、いろいろな集団に参加したり、自分で組織したりするたびに、「全冷中」を思い出してしまう。「ああいう風に面白くならないかな?」と。
……僕もまだまだ、これから探そうと思う。「全冷中」のような面白い集団を。


*「ジャックと豆の木」とあるのは「ジャックの豆の木」の間違いです。奥成達資料室のこちらを見てください(4-kama記)。
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by 4-kama | 2007-08-19 17:43 | 書籍ウェブ登場編


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