奥成達資料室blog版

okunari.exblog.jp
ブログトップ
2011年 10月 12日

なつかしの小学校図鑑

c0069542_14242388.jpg
なつかしの小学校図鑑 (ちくま文庫)
2011年10月10日発行

奥成 達 (著)
ながた はるみ (イラスト)

p276) 文庫版あとがき

……今度本書が文庫になるってことは、つまりそういうぼくらの同世代の仲間が健在だっていう証拠だろう。頼もしくて、うれしい。
 実はそれぞれ思い出しておくべきことは、まだまだたっぷりとあるはずだ。
「うんうん」「そうそう」
「そうだったよねえ」
 小学校のクラスメイトとは、いまでも度々顔を合わせて昔話に花を咲かせている。そして最近、この小さな思い出話から、自分がこれまでいかに過去に負って生きてきたのか、たくさんの人たちのお世話になってきたのか、その有難さを、つくづくと身にしみて感じるようになってきた。……


p281) 解説 昔の友達のような本 南伸坊

……奥成さんのこの本のおもしろいのは、こういうディテールのげんみつなところだ。
 げんみつなのは、そのほうがおもしろい! からなので学問的に正しいとか、記録として意味がとかっていうんじゃない。こまかければこまかいほど、刻明であれば刻明であるほどたのしい。……
……こういう本は、いちど読んでしまうだけじゃない。何度でも、会いたい時に会いに行きたくなる人みたいに、昔の友達みたいに大切な本になる。
 人間は懐かしいことが大好きである。新しいこと、いままで知らなかったことを知る快感と同じように、人間は自分の、忘れてしまった昔の記憶を、思い出して懐かしむのが快感であるように作られていると私は思う。 
 人間の脳ミソは、昔を懐かしむとうれしいようにプログラムされているのだ。と私は思います。

[PR]

by 4-kama | 2011-10-12 23:19 | 昭和なつかし関係


<< 平凡パンチ 1975.6.16      『蝶々在中』ライナーノート >>